リペア職人
さて、すっかりコスチューム・ジュエリーのとりこになっている今日この頃。もともとコレクター気質なので調べたり集めたりし始めるとこってしまうのでした。
ミリアム・ハスケルはおそらく日本でコレクターに最も人気があるコスチューム・ジュエリーのメーカーといってもいいのではないでしょうか。某セレクトショップなどでは、年代物が数万円、数十万円とお値段がついてミキモトで本物の真珠が買えるのでは!と思ってしまうくらいです。
しかしながら、バロックパールの美しさとか細かいパーツのデザインまでこっているところとかをみると、やはり他の追随を許さないのはわかる気がします。いろいろ調べてみると海外のショップでも扱っているところがあり、値段も比較的安価だったので試してみることにしました。
前回でも紹介したアメリカのオンラインショップJazzle Dazzleですが、取扱アイテム数が多いのと、表示価格に日本までの送料も含まれていること、オーナーのe-bayでの評判が高いこと、問い合わせをしたときのレスポンスが早かったのでここで買うことにしました。
購入したのはハスケルのバロック・パールのイヤリング。デザインは素敵なんですが、メタル部分にびっしり緑青が浮いていました。たしかに説明に"slight verdigris"都は書いてあったけど、どこが、slightなんでしょう、、、緑青は体に害がないといわれているものの、緑青の出た部分は金属がダメージを受けるため直接肌に触れるのはよくないであろう、ということで思い切って修繕してみることにしました。
まずはじっくりと作りを観察。鎖状の金属にTピンを曲げてつないであるようです。以前少しだけアクセサリー作りに挑戦したことがあるのでなんとかできそうな気がしてまいりました。まずは分解。片方は見本のためにとっておきます。緑青のひどい台座はもったいないですが体に悪そうなのでゴミ箱へ。
スーパーでピカールを探したもののなかったので「さび落としクリーム」を購入。鎖部分の緑青を拭いてみると実にきれいにとれました。とすると、昨日捨てた台座もきれいになるかも!と回収に出す寸前、45リットル入りの大袋から小さなイヤリングの台座を気力で探し出しました。夜中にひとつひとつ紙屑をひらいてやっとみつけたイヤリングの台座。しかしこの部分が一番、緑青がひどく、念を入れて磨いていたら突然、ぱっきりと花びらのようになった部分が割れてしまいました!!
残念ながら台座は再生不能です。気を落としつつパールをティッシュでひとつずつ磨きました。これでできなかったらイヤリングの代金がまるまる損になってしまうかも、という考えがふと脳裏をよぎりましたが、ここまできたらやめられません。
Tピンはアクセサリー・パーツの店で有名な貴和製作所新宿店で購入。ここにはありとあらゆるパーツがあって初心者の私には何をかってよいやら迷うほどです。とりあえず一番細いTピンと金属を切る工具のニッパーを購入。
イヤリングの台にはあまり気に入ったものがなく、買わずに帰りました。ハスケルのイメージに近いものを、とネットで検索したところ、ハスケルのパーツを売っているショップというものがあることを発見。日本人ってすごいですね。
その名もHaskelle Brassというお店でハスケルのパーツを購入しました。対応も素早くおまけもくださったよいお店です。メタルの変色もさほど気になりません。
パーツがそろったところで修繕開始。まずはTピンをパールに通して余分な部分を切り、丸く曲げて鎖に通す作業。Tピンは一番細いのを買いましたが、ある程度太さがあっても問題はなかったかも。最初の難関は、余分をニッパーで切り落とすときに、落した部分があらぬ方向に飛んで行ってしまうこと。小さいうえに針のようにとがっているので危険きまわりない。眼を皿のようにして落ちた部分を拾いましたが、その後切り落とし部分をあらかじめ持ってニッパーで切る、というテクニック(というほどでもない)を発見。それ以後は問題なく作業が進みました。
オリジナルはイヤリングの台座にも、パールの飾りがお花のようについていましたが、購入した台座は球形。すかし部分があるのでここにパールをワイヤーでとめつけることも可能ですが、自信がなかったので今回は断念。完成したのが下の写真。もともとの鎖の色は黄味を帯びた金色ですが、台座はピンクがかった金色。色味は違いますが、緑青にくらべればまあよいとしましょう。
問題はオリジナルの台座はスクリュー式とバネ式の混合タイプだったのですが、新しく購入したのはスクリューのみ。ながらくピアスだったのでどのくらいしめてよいかわからず少なすぎて落としそうになったり、しめすぎて頭が痛くなったりしています。
そのうち、貴和製作所でピアスポストを買ってとりかえてしまうかもしれません。
とりあえず苦労のかいあって、問題なく使用しています。ああ、よかった。
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